特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどの施設では、24時間体制で介護サービスを提供しており、年間を通して夜間専門の介護スタッフを募集しているところが少なくありません。一般的に、夜間の介護の仕事は、高額な手当が支給されるため、数ある介護の仕事の中でも安定した収入を目指しやすいというメリットがあります。

ただしその一方で、なかなかまとまった休みが取れなかったり、生活のリズムが乱れたりする人も少なくありません。こうしたトラブルを防ぐためには、求職活動を通じて、待遇面だけでなく、人員配置や担当する利用者の年齢、身体状態、人数、業務内容などをきちんと確認して、無理なく働ける職場選びをすることがポイントになります。人手が不足しがちな介護施設においては、夜間に一人のスタッフが十人以上の利用者のおむつ交換や排せつ介助などを担当しなければならないケースもあるようです。したがって、体力面で不安がある時には、なるべく夜間の介護職員の人数が多いところや、ベテランのスタッフが揃っているところを職場の候補に決めましょう。

なお、夜間の介護現場の雰囲気や職場内の人間関係について詳しく知りたい時には、積極的に職場見学を受け入れている施設に問い合わせをしてみましょう。また、初めのうちは派遣やパートといった非正規雇用を検討したり、少なくとも週に二日以上の休みが取れるところを探したりするといった方法で、様子をみるのもおすすめです。